絶対音感、カアカの敗北
こないだ、車の中でトトと一緒に「あまちゃん」のオープニングを聴いていた時のこと。
うちら、ほんっとうにテレビを見ない人種なので、この曲も実は知らなかった(笑)「可愛い曲だね〜」っと言うカアカに、「お前、知らねえの?あまちゃん。」って答えるトトこそ知らなかった、という漫才的時代遅れな夫婦…なぜそれでも聴いていたかというと、トトが今度これを編曲することにしていたからである



で、この曲は何度か転調します。(=曲の調整が変わり、雰囲気が変わっていくこと。)最後の最後で転調して終わる時、カアカはこれがヘ長調だと思った。がっ、実は何を隠そう(別に隠してないけど)ホ長調だったのである、オドロキ〜〜



ワタシ、言っちゃなんだけど、自分の絶対音感には自信を持っていた。なのに、隣にいたトトに、F(へ調)のはずがない、これは理論的に言って絶対にE(ホ調)だと頑として言われた。2人でヤイヤイ、FだのEだの論じ合い、家に帰ってからソッコーでピアノの前に向かい、結果は結局トトの勝ちだったのであった
うぉぉぉぉ〜〜〜!!!(敗北。)

悔しかったカアカ、今度は原曲じゃなくってアレンジ版のピアノ曲あまちゃんを聴いてみた。すると何と、ちゃあんとトトの言う通り、最後はEdur(ホ調)で聴こえるじゃあないか

そこでカアカは悟ったのだ。ワタシの絶対音は、ピアノに限って正確なのだということを…。つまりはね、「あまちゃん」の曲を、吹奏楽系で聴いたりすると、転調する時のからくりにひっかかって、半音高く聴こえてしまっていたのである。え〜と、具体的に言うと、「シミッミッミファ#ミファ#ミ〜。end」のところが、「ドファッファッファソファソファ〜。end」みたいにして聴こえてた(って、ど〜でもいいって?)いやいやいや、ワタシにとっちゃあ、これは一大発見だったのであります

で、ひそかにカアカはトトをあらためて尊敬したのであった。
このヒト、たぶんあんまり絶対音がないんだけど、だてに地道に勉強して作曲アレンジこなしてないな…。私の方がよっぽどいい加減で、感覚だけが頼りでやってきたんだなあ。と思っちゃったのである。そういや、学生時代のあの「和声の授業」アレは半端なく嫌いであった。つまんね〜
と思いながら課題提出してたっけ…。でも、それがとっても大切なことだったのね。って、今更ながらに感じるわけなんです。

余談だけど、この「つまんね〜和声の授業」は、ブリュッセルで勉強した時には全く目から鱗くらいの楽しい授業でありました。マンツーマン授業を受け、年に何度かの試験はコンセルヴァトワールの教室に一人一部屋、おにぎり持参で缶詰になり、(ってあっちの子たちはバゲットサンド持参だけど)一曲仕上げるのに半日かかり、部屋を出る時はすでに夕暮れ…という厳しいものだったけれど、日本の勉強よりずっとずっと楽しかった。先生に、曲の進行が「どうしてこうなるのか」と聞いたとき、「なぜなら美しいからだ」と言われたときは感動しましたね。本当の学問ってこうあるべきだと感じたのである。いや〜、勉強しました。楽しかった。もう一回あの時に戻るかと言われたら、Noと答えるけど…笑

今でも思い出す、あの、缶詰の教室に見回りに来た先生が、ワタシの食べてたおにぎりを見て
「セボン?
(うまいか?)」

とニヤリ笑って出て行ったことを…。おにぎりは、日本の心だ!文化だ!なあんちゃってちょっと恥ずかしかったカアカ、25才でありました。。。
話それたけど、絶対音感と和声のお話でした。続く。(←ウソ)
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