平常心
手術から1ヶ月を過ぎて、傷口がだいぶ治ってきた。もう歩いてもひびいて痛まなくなったし、こないだの受診でステロイド渡されてから、赤みと盛り上がりも一気に引いてくる。さすがはステロイド。使い方間違えるとおっかない薬だ。ただし夜中に急に痒くて起きちゃったり、不意にチクっとしてビビることはまだある。何でもそうだけど、日にち薬よねー。サクッと治りました〜!ってことはないんだねー。としみじみ思う、この頃。
精神面の回復は、というと、正直まだフワフワしてるところである。フシギなもんで、癌解除された日からドッと疲れが出て、口の端が切れたり頭痛がしたり、ひたすら眠かったりする。癌ですよと言われて、戦闘態勢に入った時はそんなことはなかったから、人間て気が抜けると調子崩すんだなーと思った。
でもこれまた面白いのは、昨年子宮の手術したり抜歯したり発表会に追われたりしていた間、イマイチ気分の乗らなかった美容関係に、また自然と興味がわいてきたことであります。それも、非常にシンプルに。そうすると、肌の調子も良くなってくる。あとは運動再開だ、と思っていたら、これまたグッドタイミングに、生徒さんから「大人のバレエ体験」のチラシをいただいた。その昔、カアカ子どもの頃に通っていたバレエ教室の宣伝である。これは神からの指令かと思い、重い腰を上げて体験に参加申し込みをしてみた。笑
とにかく今回の一件は私にとって大きくて、この世界の日常を、まだ平常心で楽しんでいていいですよー、
と言われてうまく馴染めない気持ちはしつこく続くらしい。
だからとりあえず、買い物をしたり、誰かと喋ったりして発散させたい気持ちが強い。
一度、何かしらの覚悟を決めた経験をすると、生死は常に隣り合わせにあると感じ、どこか冷めたような、身体の中で一部の回路が確実に変更されたような感じになります。身近な人の死という経験とはまた違った感覚。今のそれは自分の内側からやって来るものであり、愛する人の死から受ける衝撃とはまた違うと思う。
なんだか大袈裟なこったな〜。と笑われると思うんだけどね、こんなことを感じられるのは、音楽家にとっては貴重な体験なものでして、人よりも大袈裟に感じるのだとしたらそれもよし。またこれが次の機会にいきるだろ。と、あくまでも前向きに捉えているカアカであった。
早く平常心に戻りたい。
(本音)
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