親しかった友人と別れた。
正確に言えば、10年前に別れていた。電話一本で、それっきりになった。
かなり親しくしていたので、それは私にとって衝撃的な出来事であった。
しばらく夢を見た。吹っ切っていたつもりが、潜在意識には何年間もこびりついていて、離れられなかった。苦しかった。そしてまた相手もたぶん、苦しかったと思う。
世の中で、男女の別れは頻繁にあるが、女同士の別れもある。それも何となくではなく、決定的な。私たちは、そういうものだった。けれどお互い憎み合ったわけではない。私はむしろ、彼女が好きである。だからフラれたというのかな。とても残念だった。悲しかった。彼女の人生にはもう関わることのできない痛みとういうのか。でも仕方のないことだ。
45歳が目前に迫り、去年から今年にかけて身体的精神的にも考えさせられることが多く、気になっている人とコンタクトをとろうと思った。ああしておけばよかったな、と後悔するようなことは残したくない。と同時に、神様がそのシチュエーションをくれるようなことが起こった。人生って、実にうまくできているもんだ。
私は彼女に簡単な手紙を書き、彼女からは長い手紙が届いた。返事は来ないだろうと思っていたから、嬉しかった。ドキドキもした。仕事前に読んでしまったら動揺すると思ったので、その日一日の仕事が終わってから読んだ。
そこには、彼女からの想いと、私に対する思いやりの言葉が書かれてあった。号泣した。もっと早くに、腹を割って話したかった。でも、今だからこそ冷静になれたのかもしれない。どちらにせよ、こういう結末にはなっていただろうけれど。
生きていると、いろいろな出会いがあり、いろいろな別れがある。
私は人と縁を切ることがめったにないけれど、そうならざるを得ないこともある。
生きてると、いろんな勉強をする。まさに修行の場なんですね。
自分のしたことに責任が持てるように生きていきたい。
ざっくばらんな私が、めずらしくナーバスな今日の午後。
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