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2017年7月23日 (日)

2017厚木青少年音楽コンクール本選

夏休みに入りましたgood 毎日暑い暑いsadsweat01

さあ、休み突入と同時にやって来る、コンクール本選です。本選出場者にとっては、これでやっと夏休みを迎えられると言っても過言ではないthink いざ、決戦の日!

サキ小4
ギロック作曲「金魚」「ワルツエチュード」

ミサキ小6
中田喜直作曲 「おどりとうたと」「風の即興曲」

二人とも、曲のイメージを捉えたかのような素敵なドレスで登場です。

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生徒たちが舞台袖からステージに出て来る時、私は客席で腕組みしながら、エールを送る。お辞儀をする瞬間、思わずこちらも会釈してしまう心持ち。がんばれ。今まで積み重ねてきたことが、100%出し切れますように。悔いのない演奏が出来ますように。これが終われば、夏休みだ。さあ、落ち着いて、楽しい演奏を聴かせておくれ。
notes notes notes

今年の出場者はかなり多く、予選ではAグレード(主に小学生)からはバッサリ落とされ、Bグレードの子(主に中学生以上)たちはほとんどが本選へと進んだ。それだけBグレードのレベルが高かったのだ。予選では。

私はその中でも一人、夫と一緒に目をつけた高校生男子がいて、この子はきっと市長賞を取るだろうと確信していた。なんかちょっと、夫の若かりし頃に似ている。真面目で、ひたむきで、音楽を愛する背の高い少年。彼の演奏は、純朴で生真面目な中にも音楽がみなぎり、人の心を打つような爽快さがあった。そして本選も期待を裏切らず、ショパンバラードの2番という渋い選曲の中、彼が優勝杯を取った。これは本当に嬉しかった。彼とは予選の時に思わずトトと一緒に話しかけていたので、彼の方も嬉しそうに挨拶をしてくれた。おめでとう。これからも音楽を愛する心を忘れずに、ぜひともピアノを続けて行って下さい。

Bグレードの方は、予選の出来から言ってとても期待をしていたのだけれど、本選においては全体的に、何故?と言いたくなるくらい、残念な結果に終わってしまった子が多かった。本当に、本番とは難しい。練習時間が足りなかったのか、途中で暗譜が飛んで迷宮入りしてしまった子もいたし、テクニックの見せ所で左手が落ちてしまって、非常にもったいない子もいた。悔しかっただろうあれは。

それからもう一人、ショパンバラード1番を弾いた男子がいたんだけど、私は密かに彼のファンでもあった。バラ2の子との接戦だな、と思っていたんだけど、彼の方は結果的に入賞すらもらえなかった。味のある演奏で、俺はここが好きだ!と熱い気持ちが伝わってくるような、まあテクニックが及ばずギリギリのところで押しとどめていたところもあったけれど、それでもあそこまでよく守りに入らず、音楽を第一に優先して弾いていたと思う。いいじゃん、彼。何故、無難な演奏をした者の方を取るのだ。私が審査員ならば、彼の音楽性を取る。まあ、いちゃもんつけても仕方ないんだけどね、それがコンクールってもんだから。そう、それこそが、コンクールなのである。開き直らなければやっていられない。

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うちの門下生について言えば、2名出場者のうち、小4のサキが、入賞を果たした。昨年度は予選は通過したものの、入賞は逃しているし、彼女にとっては2度目で手にした栄光である。おめでとう。これからきっと、自信もついて、どんどん伸びていくことと思う。教室としては3年ぶりの受賞で、私も嬉しかった。彼女のドレスは金魚という演目にマッチしていて、奏でる音も美しくのびやかで、雰囲気も抜群だったと思う。ワルツエチュードでは、私の期待を裏切らず、繰り返し高音部からラストまでを見事、華やかに決めてくれた。もう少し、細かい配慮が出て来れば鬼に金棒である。来年以降はもっと基礎練を積んで頑張って欲しい。

それから、残念ながら落選したミサキ。彼女は、一箇所失敗して失速したと言っていたけれど、私は聴いていてそんな風には感じなかった。緊張しているのかな、と思ったけれど、いつも通りの彼女らしい演奏で、音楽的にとてもよくまとまっていたし、風の即興曲も直前スランプだったわりに、よく歌って優しげに楽しんで弾けていたと思う。あえて言うなら、細かいところのテクニック的な動きが安定するようになればいいのと、もっと音でアピールする力がつくといいと思った。自分との闘いだけではなく、観客に、自分の演奏の良さを自信を持ってアピールできること。これが今後の課題。今回は惜しくも入賞できなかったけれど、大事なのは、今後ピアノを続けるか、続けないかの選択である。

コンクールって落ちたら悔しいが、その時々の課題を乗り越え、音楽って結局、ずっと続けていた者の勝ちである。勝ちって変な言い方だけど、でもそのうち、続けていた人にだけわかる瞬間が必ず来る。本当に、芸術やスポーツの世界とは、学校の勉強とはまた違い、努力しても報われないように思える時が多い。もう、自分には無理なんじゃないか、やめた方がいいんじゃないかと、何度も思わさせられる。でも、挫折を味わった者にしか、感動は味わうことができない。ピアノを続けてきて良かった、と思う日が、必ず来るのである。

それから最後に、このコンクールとはもう長い付き合いだけれど、本選自由曲の選曲の大切さについては今回も身にしみて感じた。もう、半分くらいは、この選曲で決まってしまう。自由曲を扱うコンクールに出場させる時の、先生の責任は大きい。せっかく素晴らしい演奏ができる実力の持ち主なのに、この曲じゃあ…もったいないな。と言う子が何人もいた。それは審査員たちも毎年感じることだと思う。でも逆に、お、こんな曲で勝負してくるか〜。なんて勉強になることもあるから、教える側としても、日々研鑽です。生徒たちよ、お互い頑張ろう。

ようやくやって来た夏休みに乾杯!思う存分遊びまくってストレス解消して下さいねsmile

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