« コラーゲンピール第二弾 | トップページ | 新百合ヶ丘校の発表会 »

2017年7月 8日 (土)

パスカル・ロジェの演奏会

パスカル・ロジェの演奏会に行ってきましたnotes

プログラムはこんな感じ。

サティ:
ジムノペディ第一番/グノシェンヌ第三番
太った木の人形とスケッチとからかい

ラヴェル:ソナチネ

プーランク:ナゼールの夜会

サティ:干からびた胎児

ドビュッシー:前奏曲集第一巻

 
私は、演奏会の時はいつもマスカラを塗らないことに決めている。
何故なら、感動して泣くことになるか、退屈であくびをすることになるか、どっちかになり、必ずや目の下にクマを作ることになるからであるthink

今回の演奏会は、とっても楽しみにして行ったんだけど、う〜ん、残念ながら、後者の方であった。ロジェのファンな方、ごめんなさい。でも、思ったことを素直に書く。彼の演奏は、はっきり言うと退屈であった。その理由はいろいろだ。もちろん素晴らしいピアニストであるので、勉強になるところは多々あったし、さすがだな、と唸らせられるところもたくさんあった。でも、残念ながら退屈だったのだ。そう思ったのは私だけではあるまい。もちろん感動した人もいたはずである。音楽とは、好みだから、正解なんてないのだ。だけど少なくとも、私は感動できなかった。それだけのことである。

まずたぶん、大ホールというのが良くなかった。彼のピアノの良さは、もっとこじんまりとしたサロンのようなところでだったら、もっとずっと生きたと思う。音も抜群に綺麗だし、さすがはフランスものの王者、ドビュッシーの音色なんてまるでベールに包まれたかのようだった。だけどちょっと、主張がなさすぎる。ラヴェルなんて、聴いてる方としては、お、そこから盛り上がるよな、盛り上がれ、来い来い来い〜!…と、待ち構えてるのに、全然グイグイ来ない。彼の演奏は、学生時代の頃からよくCDで聴いていたし、フランスものを弾く時には必ずお世話になると言っていいほど、多くの録音が出回っている。でも、私は昔っから、聴いてもなんだかなあ、と思うほど、個性がないように思えた。だけどやっぱり生演奏は違うんじゃないかと、多少期待して行ったのである。

音楽の流れもちょっと、聴いてる方としてはキツかった。なんだろう、音楽が、彼のまわりに停滞していると言うのか。彼の独特なワールドがあるのだけれど、聴く方が、お腹いっぱいになってしまう。舞台の流れも問題だった。まず、曲間の拍手を入れるな、という彼の希望があったので、前半、後半ともに、終わるまでずっと弾きどおし、というのもちょっとオタクっぽさが満載。だから遅れてきたお客さん、入れないしcoldsweats01 録音じゃないんだからさ、もう少し、ステージを華やかにしようよ。と、カアカ的には思ったのである。

プログラムもけっこうマニアックだった。いや、音楽知ってる人にはいいと思う。だけど、せっかくドビュッシーが聴きたいわと思ってやって来た、善良な海老名市民たちにとって、多分このプログラムだと完全に迷宮入りしてしまっただろうと思われる。ドビュッシーのプレリュードの中で、亜麻色の髪の乙女が出てきたらようやく、皆さん安堵の雰囲気が流れたのを、カアカは見逃さなかったcatface そしてアンコールにはお約束のように月の光を弾いてくれたので、そこだけは救いだっただろうと思う。良かった。これできっと、善良な市民たちは満足して帰って行かれるだろう。なんて、ヘンなところに勝手に気を回してた私。だってアンコールにも玄人シリーズをやられちゃ、もうみ〜んな、ドビュッシーって、プーランクって、サッパリわけわからん。なんて、この先ずっと誤解するハメになるに違いない。

私個人としては、サティとラヴェルは良かったと思う。サロン曲をうまくまとめるのは、さすが上手い。でもプーランクのナゼールや、ドビュッシーの前奏曲なんかは、あの大曲を彼の独特な世界で最後までやられちゃうと…本当に、厳しいものがあった。わかった、もういい!って心の中で叫びたくなると言うのか。私の隣の誰かさんなんて、寝てたしcoldsweats01

音楽って、ほんとに難しい。聴衆を魅了するのって至難の技だ。
聴いていて、本当に勉強になった。良いところも、悪いところも。

そして、今回ちょっと考えさせられたのは、新しいピアノを買うべきか。ということだった。彼の美しい音を聴いていて、そう思ったのだ。ドビュッシーの、繊細なピアニッシモの音。それが気持ち良く出せるピアノ。

欲しいな…新しい楽器。デカイ出費になるので、ずぅっと先延ばしにしていたけれど。

それから、そろそろ演奏を復活させたい。なっちん育てて10年。

昔のように、もう少し本番を増やすべきだと、薄々気付いている、カアカ45才の夏であったgawk

« コラーゲンピール第二弾 | トップページ | 新百合ヶ丘校の発表会 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

うんうん、うなづいて読んだthink

なんというか…消化不良で、夕飯はそのせいか?!
パンチの利いたものをやたら欲し(笑)青唐辛子をかじる
始末。

前奏曲、最初の数曲と亜麻色の・・は良かったけど、
西風とかミンストレルとか面白みがなかったわ~

でもあの羽毛・オーガンジーのような軽やかさ、
立体感・空気感は最高だったなぁ。


ピアノ、探しているときが一番楽しいよね♪
いい一台にめぐり逢えるといいね!

まりこ、たくしと同じこと言ってる(笑)
西風と、ミンストレル

そしてうちらも、スンドゥブを食べました…smile

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537165/65509743

この記事へのトラックバック一覧です: パスカル・ロジェの演奏会:

« コラーゲンピール第二弾 | トップページ | 新百合ヶ丘校の発表会 »