シゲルレッスン開始
さて、今日から新しいピアノ、シゲル君でのレッスン開始です
もうみんな、息を弾ませて、目をキラキラさせてやって来る
「走ってきちゃった!」と言う子も。可愛いなァ


まずはやっぱり、椅子チェック。ちびっ子たちの椅子に対する評価は何故か厳しいのだ。でもそれによじ登る姿を見ていると、自分の小さかった頃を思い出して、ちょっとわかるような気がする
まずは椅子の座面の穴を数えて10個あることを確認し(笑)座り心地を確かめる生徒たち。「うん、いいね
」と合格を言い渡す子やら、「なんか、この穴にお尻を食いつかれる感じでヤダ!」と敷物を要求する子、さまざまで笑える。オイ、ピアノより椅子かよ。と、突っ込みたくなる。


4才の子なんか、お母さんが言う前に覚えていて、
「今日は、センセイのところのピアノが新しくなってるんだよね。こうやって、シュシュシュシュ〜って、文字が書いてあるピアノなんだよね!」
と言っていた模様。シュシュシュ〜、と言うのは、KAWAIの文字が筆記体チックに変更になっている、という意味。
そして1年生くらいまでのちびっ子たちに言わせると、
「前のピアノの音を忘れちゃったから、違いがわかんない」
そうである。だろうね

でもある程度大っきくなってくると、
「なんか違う!なんか違う!」
と言って、ニヤニヤしている。面白い。
でも、もっと面白かったのは、弾くその子によって、この楽器はだいぶ音が違うという点である。
このシゲル君。弾き手を選ぶようだ。奥ゆかしく、誰にでも心を開かず、デリケート。誰が弾いてもわかるような、きらびやかな音ではないので、まだパワーのない小さな子たちは、弾いても「ま、こんな感じで。」程度の音しか鳴ってくれない。それがちょっとタッチの強い子になってくると、シゲルの方も「お。」と思うのか、少し心を開いてくれる。でも、そこまで。もっとボクを研究してくれよ。と言わんばかり。しかも、ちょっとでも汚い叩き方をすると、これ見よがしにその通りの音を返してくる。これは面白いぞ。今日は、興味津々で聴いてしまった。
私はだいぶ彼と友達になってきているので、少し弾いてみせると後ろでお母さんが
「うわ、センセイ弾くと全然違う。コンサートホールみたい。」
と言っている。
要するに、微妙なタッチの変化で音色が変わり、音が飛んで行くので、例えばメロディーラインと伴奏の弾きわけなどが聴いていてわかりやすいのだ。でも、それはまだ、小さい生徒たちにはできない。全部同じタッチだと、シゲルの方も飽きるのか、「ハ〜イじゃ、同じ音色で。」と言って、能面のような顔になる。
中学生にもなってくるとそれがわかるので、自分の出した音を反省して、変えるように努力していた。以前のピアノでもそれは出来たんだけれど、シゲル君はものすごくあからさまに綺麗な音に変わってくれるため、大いに納得するようである。
これはいいかもしんない。
どうやったらこのピアノが心を開いてくれるのか、どうしたらいい音が出せるのか。タッチと音色、それからペダルの繊細さ。
今までの何倍も敏感な楽器で、みんなのセンスを磨いてくれたら本望である。
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