シゲル君の初調律
先ほど、我が家のピアノ、シゲル君の調律が終わりました
調律師さんが忙しくて遅くなったんだけど、音が全員モコモコしてた頃より、ずいぶん鳴り出した頃でちょうどよかった。この音は鳴るようになったけど、この音はまだ埋もれてるな、とか、全体的にバラつきが出て来始めていたからである。
でも調律師さんいわく、新しいピアノって、3ヶ月くらいもするとすぐまた狂ってきちゃうんだって。それが2年もすると、シゲルカワイはようやく落ち着いて、今度は逆にほとんど狂わなくなるらしい。それをどの方向で伸ばしてやっていくか、が新しいピアノの調律の面白いところだって語ってました
つまりは調律師の腕の見せ所ってワケですね。シゲル君は、専門の資格のある、限られた調律師のみに育てられていくことになるんですけど、今まで来ていただいてた方はもともと、エリート調律師さんでしたので、引き続き、我が家のピアノの面倒をみていただくことになったわけです。

調律師さん、シゲル君の響板をまじまじと覗き込み、へえ〜。と言う。
「ここの木の柄、このピアノは綺麗に出てますね。一台一台、違うんですよ〜。シゲルカワイは全部手作りなので、いろいろ面白いところがあるんです。」
と教えてくれる。
手作りだからこそ、最初はピアノによって全然違うし、音の育つ方向も、狂い方も、一台一台違ってくるんだそうだ。
私は調律師さんの話を聞くのが好きで、いろいろ聞いちゃうんだけど、ヨーロッパでコンクールが開催されてる街なんかに行くと、「日本人の調律師が来ている!」というウワサだけで、片っ端からお声がかかるんだって。で、一度調律したら、たらい回しにされる運命になるらしい。「車と調律師は日本製ですかね?」って訊いたら、ウケてた。日本の音大には、毎日のように誰かしら調律師は居て、いつもどこかの部屋のピアノの弦が切れては修理させられているけど、ヨーロッパじゃあ弦が切れたらそのあと一ヶ月くらいずうっと放置されっぱなしだったよな。なんて話で盛り上がったりしました。
それにしても調律の終わったシゲルは夢のような音色

あらためて綺麗。あんなにムラのあった一つ一つの音を、すっかりなめらかにしてくれた。今日来る生徒たち、ラッキー!
嬉しいだろうなぁ。私だったら嬉しい。音楽は、人生を豊かにしてくれる。あ〜、楽器が弾けて、本当によかった。と思う瞬間である。

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