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2018年3月20日 (火)

みどりアートパークの演奏会

演奏会、無事終わりました。長津田の、みどりアートパークホールにて。友人たちから、ここで何度か演奏会をしたことがあるよと聞いておりましたが、とても良いホールでした。ピアノはヤマハのフルコン。非常によく鳴るし、弾きやすい。

ショパンのワルツ遺作op.70-3と、即興曲No.3を弾いてきました。合わせて10分弱。

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いや〜ちょっと、よぉく考えたらホールで演奏するのって何年ぶり?

伴奏やらオケやら、連弾やらで出る機会はちょくちょくあったけれど、ソロで弾くのって何年ぶりだ?

もしや私、なっちんを産んで以来なんではなかろうか…

って言ったら、もう再デビューみたいなもんじゃん(笑)どうりでウキウキしたはずだよ。いやいや、ホールってやっぱりいいよ。そうそう、こうやって、スポットライトで照らされたシンプルなピアノに向かって歩いて行ってさ、お辞儀をして、皆さまにご挨拶をする。椅子に座ったらもう、自分だけの世界。自分との闘いである。あたりはシンと静まり返り、音が宙を舞って、ふんわりと漂っていく…

なんて素敵なんだろう。なんて楽しいんだろう。本番ってやっぱりいいconfident

今回、心からそう思いました。舞台で弾ける幸せ。ああ、やっぱり私は舞台が好きだ。本番は恐ろしいけれど、5分も弾けば身体もほぐれ、自分の音を楽しめるようになってくる。

10数年ぶりのフルコンにしては、まあ間、ちょこちょこ色んなところで弾いてただけに、自分の世界を作れたとは思う。だけど10分弾いて、これからだよ、これから!ってところで終わっちゃうのは残念。まあ、あ〜良かった、もう終わる。って思ったことも確かだけどsmile

それから再確認させられたのは、どんな本番でも、本番なのだということ。例えばですね、そこが、じっちゃんばあちゃんが数人、ポツポツと見ていてくれる舞台と、大舞台のオリンピック会場のような舞台で演るのでは、後者の方が緊張するだろうって思われがちであるが、緊張度合いは、同じである。演ったことのある人にしかわからないとは思うけど、要するに、それは「自分との闘い」のみであるのだ。集中力との勝負というのか。本当に勉強になる。今回、暗譜が通ったのは嬉しかったし、意外だったが、やっぱね〜、気をつけていなかったパッセージっていうのは、やらかすねgawksweat02いかに一音一音を愛してあげるか、だと思う。反省しきり。次回に生かしたい。あとは、やっぱしトイレとお友達になっちゃうところも。次回は正露丸を持参しようと心に誓う。こう見えても意外と繊細なのである。

それから、このたび色んな出演者がいらっしゃって、皆、大変上手だったのだけれど(多分ほとんどが音楽関係者だったと思われる。ピアノの先生とか。)魅せられる人とそうでない人の違いは何か。という、自分が音大生の頃には気がつかなかったことも、観ていて手に取るように感じられて面白かった。

みんな、上手に弾けてる。歌い方もいいし、手も腕も使い方はいい。では何が欠けていると、観ていてつまらないのか。

それは、音楽の神様がついているか、ついていないか、に尽きると思った。え、抽象的過ぎる?

ミスタッチしようが何をしようが、聴いていて引き込まれるのは、弾き手がひとつひとつの音たちを愛し、感じていることだ。それから、空間を大事にすること。宙に飛んで行く音の響きを聴き、楽しみ、そして舞台での振る舞いを大切にする。それらが全て、一つの空間を共有することになる。自分が音楽を楽しみ、それをさらに聴衆と共有すること。独りよがりな演奏はダメだ。殻に閉じこもっても、一人芝居過ぎても良くない。みんなと一緒に楽しめるか、これがカギだと思う。だから、暗譜は大事だよね。暗譜できてないと、どうしても音楽が立体的にならないし、演奏者の魂が飛び出して来られない。本当に、聴いていてそう思った。

そして、感動したのは、もう80を過ぎていらっしゃるマダムが、暗譜で、バッハのトッカータとリストの聖フランチェスコをバリッと弾いてらっしゃったことである。素晴らしいね!ああなりたい。単なるボケ防止にいいわよね、とかレベルの低いこと言ってるんじゃないです。譜面見てやってた人たち、けっこう居たけど、見習いたまえ!と、思った。若い頃には、熟れてはないけど水々しい演奏が、年を重ねた時には、落ち着いた味わい深い演奏が、それぞれ良さに繋がると思うんだけど、ある意味我々は、音楽盛りな4〜50代。今があってこその、晩年の演奏に向かえるわけで。いろいろと物思う演奏会でありました。

ああ、そうそう、最後に忘れてはならない、師匠、ムッシュー奈良の演奏。モーツァルトのソナタK333を弾いて下さいました。

これ、カアカが帰国リサイタルの時に弾いたので、先生にも確かレッスンしていただいたのですが、実はまだ人前で披露されたことのない曲目だったそうで。それにしてもモーツァルトのソナタ、ほぼ全曲演奏会制覇されてるんですよ、すごいよね。

「昨日暗譜終わったんですよ〜。ははは〜。」

と、陽気に笑う、多忙な師匠の演奏は、あちこち左手が怪しくなってハラハラさせられたものの、お茶目で宝石のような音がいっぱい詰まっていて、聴いていて本当に幸せな気持ちになりました。

素敵。そして、昔なら、「素敵lovely」だけで終わってたんだろうけど、今ならわかる。

ああ、そこの弾き方もらった!とか、なるほどガッテン!的な聴き方に変わってくる自分。どんなにヤバイことやっちゃっても、その曲やってない人には決してわからないだろう、絶妙なごまかしテクを使う、音楽的な師匠。(ごめん、バラしました)

終わってからご挨拶に行ったら、開口一番「ごめんね…あはは…」と謝ってくるお人柄の、変わらないキュートな、ダスティン・ホフマン似のダンディなムッシュー、大好きですheart01

いいな、この演奏会。来年も出させてもらお〜っと。

それから最後に、この会の出演、18年ぶりだったにもかかわらず、前回の演奏を覚えていて、声をかけて下さったお二方、それからチビちゃんたちを旦那さんに預けてわざわざ聴きに来てくれたリエさま、ありがとうございましたlovely

さ、春休みじゃ〜happy02

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