2019 厚木青少年音楽コンクール本選
3日経ってようやく更新しております、日々激務の?私。2019年厚木青少年音楽コンクール本選、無事に終了いたしました。
心配された台風も熱帯低気圧に変わり、急に照りつけた日差しの中で、まずはお決まりのポーズを!
終わったよ~ん!お疲れ様~!😆
長い待ち時間の間に、ガストにて白桃サンデー休憩するわたくし。トトはこの暑い中、暇つぶしに街中へ行ってしまいました。本当にじっとしていられないオトコ。
今年の本選には、我が教室からは3名が出場しました。それぞれ何を弾いたかと言うと、
初、本選出場の彼女は
クリケ・プレイエル作曲、ラモンのギター
ギロック作曲、土曜の夜はバーボンストリート、セレナーデ
コンクール初出場の彼女は
中田喜直作曲、ノクターン、エチュード・アレグロ
そろそろベテラン組の彼女は
スカルラッティ作曲、ソナタK.13, K32, K159
のセット内容となっております。
毎年何が難しいかって、この自由曲の選択です。発表会でも悩むけど、コンクールでは、実に色々なことを考慮して選ばないといけない。その子の個性をいかせるかどうかはもちろん、教師側のノウハウあれこれが問われます。ここは腕の見せ所。このコンクールとのお付き合いも長年にわたるので、こちらも勉強させていただいております。今回も子どもたちの気にいる曲で、納得の上、決定いたしました。
予選通過から3週間。猛特訓の末に、本番の彼女たちの演奏は、素晴らしい成長ぶりを見せてくれました。ずっと予選曲ばかりやっていたから、大慌てで取りかからなくてはいけないのです。でもそれは、きっとどの子も同じ。大きい国際コンクールになれば何次予選もあって、もっともっと大変になってくる。まあそれはいいとしても、子どもたちは皆、本当によく頑張りました。いい演奏が出来てよかった。おめでとう。
今回聴いていて思ったのは、Aグレードの出場者たちの選曲がバラエティ豊かで、みんな研究して来たな~ということです。それから、なかなかレベルが高かった。後半戦は、Bグレードか?と思うくらい、聴きごたえがありました。どの子が審査員のお気に召すかな?という接戦です。このコンクールは、声楽やヴァイオリン部門などもみんな一緒に審査を受け、AグレードもBグレードも特に年齢制限がないところが、面白くもあり問題となるところでもあります。
Aグレードでは毎年、「みんなどんな曲を選んで来るのかな」というのが楽しみだけど、Bグレードでは「予選通過したあの子たちが、どんな風に弾いて来るだろう」というのが非常にワクワクします。
特に毎回、予選ショパンエチュード対決組の本選演奏が面白い。今年も期待しておりましたが、なかなかどうしての熱演ぶりに拍手を送りたいと思います。
まだ成長過程の子たちにとって、指は動いてもその曲の表現までは行き着かないことが多い。私もそうだったし、今でもなお苦戦しているけれど、それは本当に難しい。そういう部分で、最高位を取った彼は圧巻でした。中身はコナンなんじゃないかと思うくらい、大人な演奏です。シューマンのアレグロ、あの曲は私も留学時に弾いたんだけど、あの当時まるで理解出来なかったシューマンの精神分裂っぷりをよく表現しきれていたと思う。素晴らしかったです。10-2も音楽的だったが他もぜひ聴いてみたい。それから個人的に、昔からずっと見てきた彼女がBグレードの教育長賞を取り、うちの生徒と秋の祭典で共演できることになって嬉しかった。美しい曲が得意な彼女、これからも音楽といい友達でいてくれたらと思います。
ということで、共演と書きましたが、うちの女王様、なんと2年連続、連覇でAグレードの最高位、教育長賞を受賞しました。おめでとうございます!
さすがの私も発表の場では涙が流れました。ああ、これで彼女念願のスマホが買ってもらえるぞと…いやいや、PTA会長パパに人参ぶら下げられて走り抜けたようです。笑いました。賞金は、スマホ代に充てるそうです。ほんとに達成させるとは、素晴らしい執念。
小6の底力です。よくここまで成長しました。
ピアノ弾かない方にはわかりにくいかもしれませんが、豪華絢爛な曲とは違う、スカルラッティならではのシンプルな構成、これを本番の集中力で弾ききるのがどれ程難しいか。ピアニストならその苦労が身に染みているはずなこの曲を、見事にやり遂げました。これからも、夢と更なる目標に向かって頑張って欲しいです。
さあさあ、かたいことは抜きにして、長くなりましたが夏休み。ようやく自由になった時間を満喫してくれたらと思います。
出場者の皆さん、みんなみんな、おめでとう。本当にお疲れ様でした!
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