オンラインレッスンに想う
オンラインレッスンを始めて、かれこれ1ヶ月半になろうとしています。
生徒全員強制送還して、私があまりにも楽しそうにやってるもんだから、センセ〜実は、こっちのレッスンの方が気に入ってるんじゃなかろうか?
と思う生徒たちはいるかもしれませんが、私はハンパなことが嫌い。どうせやるなら徹底的に、どこまで楽しくできるかやってみよう!という前向き精神のみで、向かって来る波に乗っております。そして何度か凹みました。横に居たらすぐに伝えられる音楽を、感じてもらえないもどかしさ。オンラインに慣れなくて、辞めてしまう子ども。毎晩遅くまでかかる生徒たちの動画添削。はっきり言って、大変なことの方が多かった。よほどのチャレンジ精神がないと、「こんなのやってられっか」と匙を投げてしまう人は多いと思います。実際、音大もオンラインに切り替わっているけれど、こんな仕事、もはや別の職業の域だよと、嘆いていらっしゃる先生方は多いです。
でも私は、子どもたちを放っておけなかった。長いこと休みになってる大手の音楽教室。ずっと行かれない学校。休み〜!にするのは簡単だけど、休み!は大好きだけど、今回ばかりは諦めたくないし、負けたくない。
そして、なんでもそうだと思うのだけれど、物事にはプラス面とマイナス面が両方ある。
そして、そのマイナス面にばかりに目を向けてブーたれる人は、ろくな人間になれない。面倒だと逃げるよりも、真っ向勝負をかけたい。
何事に対しても良い面を見て、どんな環境に置かれても楽しみを見つけられる人は、幸せな人生を送れると思う。
必ず、オンラインレッスンにもたくさんのメリットがあるはずじゃないか。そう信じて突っ走りましたが、子どもたちが前向きに捉えて頑張っている姿を見られる時は、この上ない喜びを感じます。
普段あんまり練習がはかどらない生徒も、動画を送れという指令には、プライドが出てきて俄然練習するようになってきたり。私の気持ちが通じたのか、なんかやらなきゃ!って、自主的にオンライン発表会に申し込んで来る生徒や。楽器の練習って、一度やり始めると、それが良いルーティンになって来るから、「やり始め」がとても肝心だったりします。要はどこでやる気スイッチが入るかどうか、なんですね。私もそう。
オンラインレッスンにはもちろん、マイナス面が一杯ある。まず第一に音。第二に音。生の音じゃないことは致命的なこと。でもそこを割り切って、仕方なくイヤイヤやるんじゃなくって、何か楽しいことが生み出せるんじゃないか、面白いことを発見できるんじゃないか、という「想像力」は、人間、ピンチになった時に生まれて来るものだと思うんです。
世界の歴史を見ても、災害や疫病が起こった後には人間は必ず乗り越えて、たくさんの新しい文化が生まれている。
今まで通りにはいかなくなったことの代わりに、常に新しいことが生まれて来たのです。
これは、いつの時代もチャレンジ精神のある人が居たおかげです。いやそうじゃないな、私たちには、逆境に立たされると、何かしなければならないと奮い立つDNAが備わっているのかもしれない、と思う。
ただのんびりと過ごすのもいい。でも不平不満ばかり言って何もしないのは違う。それは何も出来ない自分の無気力さの裏返しだと思っている。
なんか熱くなったけど、そんなわけで日々、生徒たちから届く楽しい動画に心を踊らされています🎶
次に会った時には、お互いに「ああああ、対面レッスンの素晴らしさよ!!」
と感動することでしょう。それはまるで、長い外国生活から帰った時の気持ちに似ているかもしれない。離れてみて初めてわかる、母国の素晴らしさと、相違する点に対しての気付きと。
今からとっても、楽しみです💓
« トトさま誕生日 | トップページ | 第3回オンラインミニ発表会 »
「音楽」カテゴリの記事
- スバルちゃん1歳のブギウギソング(2021.04.14)
- フォーレのバルカローレ(2021.04.13)
- 2021.春のイベントお話部門「ゆりかごの歌」(2021.04.11)
- 2021.春のイベント絵画工作部門(2021.04.11)
- 2021.春のイベントお話部門「蝶々」(2021.04.11)
「オンライン」カテゴリの記事
- コンクール組オンライン発表会と、新しい家族(2020.06.07)
- オンラインコラボと酒のツマミ(2020.05.25)
- 第3回オンラインミニ発表会(2020.05.23)
- オンラインレッスンに想う(2020.05.20)
- オンラインパンレッスンと、レコーディング(2020.05.10)
コメント